はじめてのWEB

・ウェブのことはわからない

コンビニ店長からウェブ系の仕事をすることになったが、仕事の内容ははじめてのことだらけだ。というか、もともとパソコン自体さほど障ったことはない。大学の課題で使ったりインターネットでの検索で多少使ったくらいだ。知識欲もないので、インターネットを使った検索も対して試みたこともなかった。

 現在の仕事の内容は、ホームページの更新・管理業務とYoutubeチャンネルの管理代行だ。基本的に、きめられたことを決められた日時に正確に行うのがすべてだ。現在の職場にはデザイナー、エンジニアがいるので、自分に専門知識が必要なわけではない。粛々と雑務をこなすだけだ。

 ・とにかく調べる、聞く

だが、それなりにウェブやPC関連の知識は必要で、「HTML…んん?」とかを口走ってしまうと、周りの人にドン引きされる。わからないことはまず調べて、知っているふりをしてこなしている。調べてもわからない時は、先輩方に素直に聞いてしまうが。

職場で交わされている言葉を自分なりに調べる中で、少しはウェブ周りの知識がついてきたように思うが、驚くのは知識を得ようと思えばいくらでも記事があることだ。コンビニだと業務中にさくっと調べてその場で対応するというのが難しい。ありものでどうにかするという感じが強い。だから引き出しがある人が優位だ。だが、ウェブの領域の場合、その場で調べれば答えかそれに近いしいものは見つかる。だから、頭に知識を詰め込むよりも、知識をインターネットで検索する能力の方が大事なようだ。

・ネット記事のよみかた

ネットの検索に慣れるのに非常に時間がかかってしまったが、もともと使ったことがなかったぶん、いくつか気が付いた点がある。

①記事はざっと読む

その記事が直面している問題に関係があるのかないのか、すぐに把握する。

②記事を丁寧に読む

該当の記事が見つかったら、手順等を丁寧に読む。検索している勢いで適当に読んでいると失敗する。コンピューターは人間側のミスには対応してくれない。正確な作業が必要。

③記事を整理する

一度読んだ記事は自分なりにカテゴリーを分けて整理しておくのがいい。大抵、あれどうやったんだっけと調べる日がくる。同じことをもう一回検索するのは無駄だ。

この3点は、情報をスピーディーに拾ってくるのに大事なことだ。ずっとネットに触っていると慣れてきて意識しなくなるが、初心者が気をつけるポイントではあると思う。

・ウェブとコンビニ業界の違い

インターネット業界のいいところは、他人に聞かないでもどうにか知識を得られることがある。人に頭を下げるのが嫌な人にはぴったりだ。同じようなことは既に世の中の人が悩んでいて、答えは示されている。ネットにかかれている。

コンビニの場合そうはいかない。主な情報源は店舗を管轄するスーパーバイザーだ。本部が情報をまとめて、各社員に落とすのだが、本部が情報を拾えていないこともあれば、スーパーバイザーが店舗に伝えていないこともある。商品の売り上げを変えるための答えは意外と簡単なものだったりするのだが、 問題点に気がつかなかないケースが多い。情報を拾ってくるための環境が、ウェブに比べると悪い。情報共有の仕組みがあれば、規模の効果が出るのだが、情報を共有するインセンティブを感じられないのか、主体的に情報を出そうとする人が少ない。同じ社内でも店舗間、スーパーバイザー間で競争があるというのも原因かもしれない。ビフォアインターネットの世界だ。

・これからの時代に必要なこと

これからは情報を引っ張ってくる能力が必要ということだ。一般的に、答えよりも問いを立てるほうが難しく重要だと言われる。ウェブの世界でも同じで、答えはそこら中に転がっているので、疑問をもって問題に気がつくことのほうが大事だ。情報を引っ張るためには、問題点に気がつかないといけない。ウェブサイトでもクレームにならずとも、このデザインがおかしいといったことがある。なぜを考える習慣を付けるのが第一だ。こういう習慣をもっている人とそうでない人では差が開いていくばかりだ。かたや高速道路、かたや一般道のたとえだ。

・どうやって情報を引っ張るか

現状疑問を持たずにぼんやりしている時間が大半だ。だから仕事の改善も遅い。どうやればうまくできるのかという疑問を常に持たないといけない。根本的に考えが甘い。自分で動こうというバイタリティもない。

知ってる人に聞けるということも重要だ。ツイッターならツイッターに勤めている人YouTubeならグーグルに勤めている人がたくさん情報を持っている。人と広く深い繋がりを持っていることが大事だ。それは仕事への信頼でもいいし、人間としておもしろいでもいい。

・くわしくなる方向をきめる

知らないことを知っているではないが、自分が持っている情報とその分野で1番先に行っている人が持っている情報の量を認識していないといけない。その差を埋めようという意識が、疑問を持ち、問題を改善する意欲になるのだ。他人との差が分からなければ、暗闇を手探りで進んでいるようなもので、どちらに進めばいいかわからない。足が速い遅い以前の問題だ。