KDDIと楽天の提携

2大大企業が業務提携することを発表した。楽天は通信事業のアタッカーとして、KDDIはECの物流、決済のノウハウ利用のためだ。楽天は自社で通信網を作るのはしんどかった、というの想像がつく。一方で、KDDIが提携したのはなぜか。決済分野を制するものは金融を制するといったもので、決済は金融のインフラにあたる。物流はECのインフラだ。ともに、巨額の投資が必要な分野だ。

インフラは共有するが、サービス分野では競合する。そのへんの勝算はデータドリブンを進めている楽天にありそうだ。楽天楽天市場だけでなく、子会社関連会社の販売も、楽天ユーザーで囲い込んでいるようだ。通信事業のモデルを真似るのは簡単そうだが、KDDI楽天経済圏と同じことをやるのは、なかなか難儀だ。

保険などの金融サービスは競合する部分があるが、そこはKDDI楽天を追いかける構図だ。